安田大サーカス団長を自転車事故から救ったヘルメットとは?
2016/09/04
安田大サーカスの団長はロードバイク(競技自転車)を趣味としており、近年では自転車関係の番組やイベントにも出演している。
彼が大事故にあったのは2015年7月19日。
山形県鶴岡市で開催された温海トライアスロン大会でのことだ。
トライアスロンの自転車競技中に転倒、大けがを負った。
そしてバイク残り15キロ程の所でまさかの落車
自分では覚えてないのですが落車後目を見開き痙攣していたようです
その後スタッフさんと同じレースに出場していた選手にも関わらず止まって迅速な対応をして頂き
救急車
そしてドクターヘリで病院へ集中治療室
病院ではお話はしているものの記憶がぶつ切れな感じでトイレに行くのもやっとな感じ目をつむるとグルグル回るし食事も取れない
2日立ってやっと食事が出来るようになりました!!
事故の原因は、給水する際にバランスを崩したことによるとも言われている。
命に別状はなかったものの、当時の報道や大破した自転車の様子から大事故だったのは察することが出来るだろう。
事故の後、団長は1か月スポーツ禁止となったそうだ。
ところで、この事故で安田大サーカス・団長の生死を分けた大きな要素がある。
それは、ヘルメットだ。
事故を振り返って、自転車において如何にヘルメットが重要なのか、再確認しよう。
目次
ヘルメットの重要性を説く安田大サーカス・団長
事故の当事者である安田大サーカスの団長はヘルメットについて次のように語っている。
ヘルメットをかぶっていなかったらどうなってたやろ?と思うとゾーとしますほんとヘルメットに命を救われたんやなーとヘルメットを見ておもいました!!皆さんヘルメットの力は偉大です!!レース以外でも装着する事をオススメします
まさにヘルメットに命を救われたという実感だろう。
日常生活では自転車の利用でヘルメットを着用する習慣や意識はほとんど無いだろう。
これを機に改めてヘルメットの重要性を確認していこう。
トライアスロンで使用するヘルメット
安田大サーカス・団長も参加していたトライアスロン。
その自転車競技で使用するヘルメットは、一般的なものとは異なり自転車競技用の硬質なヘルメットだ。
これは財団法人日本自転車競技連盟などいくつかの団体が掲げる基準を満たしたものとされる。
ちなみに一般的なヘルメットはこんな感じだろう。
自転車競技ではより固くて軽い専用のヘルメットを着用するというわけだ。
団長の命を救ったヘルメットはどのメーカー?
トライアスロン用、つまり自転車競技用のヘルメットが一般のものより丈夫であることは先に説明したとおりだ。
では、事故の当事者である安田大サーカス・団長が使っていたヘルメットとはどんなものなのだろうか?
メーカーなどもわかれば、少なくとも信頼性の高いヘルメットを製造している証左にもなるのだが。
ということで、少々調べてみた。
団長が事故にあったトライアスロンの大会で使用していたヘルメットのメーカーはどのメーカーなのか公表されていない(と思われる)。
だが、団長が使用しているヘルメットのひとつについては情報が掲載されていた。
インターマックスのWEBページによるとMETというブランドを使用しているとのこと。
ならば、トライアスロン大会当日にもMETブランドのヘルメットを使用していた可能性はある。
松竹芸能所属
http://www.shochikugeino.co.jp
団長安田のペダルマン
http://www.diamondblog.jp/official/yasuda
ヘルメット:MET
その他:シーコンなど
ちなみにこのページには、レーサー・片山右京、元競輪・中野浩一、近藤真彦、俳優・鶴見辰吾、シャ乱Q・まこと、といった著名人の名前も見られる。
意外に自転車にハマっている人は多いようだ。
METとはどんなヘルメット?
少なくとも団長がMETなるヘルメットを使用していることはわかった。
このMETとは、イタリアのレーシングヘルメットのことだ。
空気の流れを考慮した設計で硬度・軽量・快適といった点に優れ、さらにデザイン的にも評価されているようだ。
イタリアのレーシングヘルメット”MET”は、空気の流れを操る巧みな設計によって抜群のクーリング性能を実現。高い安全性を確保しつつ革新的な技術を投入して、軽量化や快適さを常に追求しています。
創立当時からヨーロッパの過酷なレースで試され続けているMET、スマートな外観の中にその真価は隠されています。
団長のヘルメットを割り出してみよう
では、実際に安田大サーカス・団長がトライアスロンで使用していたヘルメットを割り出してみよう。
インターマックスの情報通り、METのものなのだろうか。
団長が事故にあったトライアスロンで使用していたヘルメットの残骸写真がこれだ。
これと似たヘルメットを探した結果がこれだ。
このヘルメットは、METのシンセシスという名称のものだ。
![]() 2015 MET SINETHESIS(メット シンセシス) |
METの追及する硬度と軽量、快適さ、デザインを兼ね備えた最強のフラッグシップモデルである。
団長のヘルメットと比較しても、ほぼ同じヘルメットと考えてよいだろう。
二つの写真には共にライムグリーンの「T」の文字が確認できる。
METのシンセシスというヘルメットが団長の命を救ったとみて間違いないだろう。
最新のヘルメットはエアバッグ
ヘルメットがいかに重要で命を救うか、それは団長のコメントからも明らかだ。
しかし、冒頭でも説明した通り日常生活では自転車に乗ってもヘルメットを着用する習慣は皆無と言って良い。
おそらく、場所によっては小中学生にはヘルメット着用を義務付けているかもしれない。
だが、それ以上の年齢となるとヘルメット着用はまずないだろう。
いい大人がヘルメットを着用することは恥ずかしい。
まるでシートベルトをすることを恥としていた大昔のような考え方だが、そんな考えが無意識に潜んでいるのではないだろうか?
ヘルメットといえば、通学用の白ヘルメットか工事現場の黄色いヘルメットのイメージしかないのが日本人の一般的な感覚だろう。
着用に抵抗があっても仕方が無いかもしれない。
しかし時代は着実に進んでいる。
現在はこのような最新テクノロジーを駆使したヘルメットも登場しているのだ。
それが「HOVDING」のエアバッグヘルメットだ。
その名の通り、エアバッグを利用した自転車用ヘルメット。
ネックウォーマーのように着用して自転車に乗り、転倒したらシステムが作動してエアバッグが展開するという仕組みになっている。
論より証拠。
動画を見てみよう。
転倒した瞬間に頭部にエアバッグが展開されたのがわかっただろうか?
誤作動を徹底して防ぐため、事故の衝撃と事故以外の衝撃を区別するよう様々なデータをサンプリングしている。
そのため、転倒などの事故のみエアバッグが作動する優れものなのだ。
また、通常のヘルメットより防御範囲が広いので、より安全が保たれるのも特徴だ。
このエアバッグヘルメット、システム稼働のためにバッテリーが必要となるが、USBから手軽に充電が可能。
重量も790gと1kgを下回る軽さで、扱いやすさにも一目置かれる。
2015年に日本へ上陸した「HOVDING」のエアバッグヘルメット。
価格が54000円と高額で、なかなか普及には至っていないのが実情だ。
![]() HOVDING (ホーブディング) 2.0 自転車用エアバッグヘルメット |
しかし、従来のヘルメットの概念を覆す可能性を秘めている今後が期待されるアイテムだろう。