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エスカレータを歩くと違反?事故多発の理由と想定外の構造

      2016/09/04

エスカレーターは片側に乗る。
もう片方は急いでいる人が歩く

エスカレーター

よく見かける光景だろう。

しかしご存じだろうか?
実はエスカレーターを歩くのは禁止行為なのだ。

片側を空けるのがマナーじゃないの?

このように思う人が多いのが実際のところだろう。
エスカレーターを歩く行為が禁止とは一体どういうことなのか?

今回は、当たり前だと思っていた行為の意外な事実についてご紹介しよう。

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みんなで手すりにつかまろうキャンペーン

2015年7月21日から鉄道各社や商業施設、各航空会社などがエスカレーターの乗り方に関するキャンペーンを実施した。

みんなで手すりにつかまろうキャンペーン

みんなで手すりにつかまろうキャンペーン出典:www.westjr.co.jp

なぜこのようなキャンペーンを実施したのか、理由は次の通りだ。

  • エスカレーターでバランスを崩す
  • エスカレーターを駆け上がる・駆け降りる際の接触で転倒

これらが原因でエスカレーター事故が多発しているためだ。
事故を防ぐために、エスカレーターには手すりにつかまって安全の乗ろうと各社が呼び掛けた次第だ。

なぜエスカレーターで片側を空ける?

そもそもの話をしよう。

なぜエスカレーターで片側を空けるようになったのか?

元々は第二次世界大戦中のイギリスで混雑を避けるために考えられたマナーと言われている。

イギリス・白黒

日本では1967年、阪急電鉄・梅田駅の移転が最初と言われている。
梅田駅の移転に伴いエスカレーターが長くなってしまった
そのため、急いでいる人に配慮して片側を空けるというマナーが推奨され始めたそうだ。

この片側を空けるマナーは、1970年の大阪万博に導入された歩く歩道でも適用された。

梅田駅と大阪万博、この2件をきっかけにエスカレーターで片側を空ける文化が東京を始め各地に普及していったと言われている。

エスカレーターは歩くと危険!

善意で始まったとも取れるエスカレーター片側歩行のマナー。
しかし、エスカレーターで歩くことは危険だという。

なぜなら、エスカレーターは歩行することを前提に作られていないからだ。

一体どういうことなのか?

階段を思い浮かべてみてほしい。
階段は、横幅を1.4メートル以上確保して作られる。
これは、ふたりが歩いて安全に登る・降ることが出来る幅を想定しているためだ。

対してエスカレーターは、横幅が1.1メートル以下。
エスカレーターは、階段と違い手すりにつかまりながら二人が乗れる幅を想定している。
言い換えると、エスカレーターは歩行を考慮していない
あくまで動かず立っていることが前提なのだ。

このような理由から、階段より横幅の狭いエスカレーターで空いた片側を歩行すると接触事故が多発してしまうというわけだ。

エスカレーター歩行は違法なの?

法律・六法全書

エスカレーターを歩くことは禁止とされているが、これは法的に定められたことなのだろうか?

調べてみると、法律においてはエスカレーターの利用に関する決まり事はないようだ。
あくまで利用者の判断が採用されることになる。

そのため、過去にも鉄道各社がバラバラにエスカレーターの片側歩行を禁止行為にしたり歩かないのがマナーと呼びかけたりすることもあった。

しかし、元々は鉄道会社が混雑緩和を目的に片側を開けてエスカレーター歩行を推奨していたところから広がった文化だ。
近年、急に慣れ親しんだマナーを禁止と言われても利用者は戸惑うだけだ。

事実、エスカレーターを利用する多くの人が困ってしまっているのが実情である。

エスカレーターは本来どう乗るべきか

急にエスカレーター歩行禁止と言われても戸惑う上に納得もしかねる現状もあるが、エスカレーターとは本質的にはどう利用するのが正しいのだろうか?

ここは、エスカレーターを作った人の意見を参考にすることが一番確実かもしれない。

とあるエスカレーター製造に関わっていた人の意見を掲載しよう。
そのエスカレーター製造者が次の3つを訴えていた。

  • エスカレーターの乗っている時は動かないでほしい
  • エスカレーターは、二列ではなく段の中央に乗ってほしい
  • 片側に立つと段間や壁に巻き込まれる危険があるので注意してほしい

あくまでその製造者個人の意見ではあるが、想定していた手すりにつかまって二列ですら注意を促していた。
それほど安全に意識を配って利用をしてほしいということだ。

急いでいる人の気持ちは理解できるし、誰しもエスカレーターで歩行した経験はあるだろう。
だが、少なくとも手すりにつかまって歩行をしないことが望ましいようだ。

どうしても急いでいる!という人はどうすべきか?

そうはいっても、急いでいる人は手すりにつかまって乗っている余裕もないだろう。

では、どうすべきか?

答えはこれしかない。

  • 階段使え
  • エレベーターを探せ
  • 階段もエレベーターも無いなら諦めて安全にエスカレーター乗れ

階段を走る

要するに考え方次第だ。
運動不足を解消する時間を確保できたと思って、階段を利用するのが良いだろう。
急いでいるなら、さらに走って階段を昇ればいいのだから。

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